旧内務省 復命書

直接慰安婦に触れているわけではありませんが、

朝鮮人強制連行を証明する文書があります。

労働者を強制連行しているのですから、

慰安婦も当然強制連行でしょう。

 

戦争中の朝鮮の強制連行を示す「旧内務省資料」です。

●  復命書 (少し読み易く整理しました)

1944年(昭和19年)7月31日

内務省管理局・小暮泰用→同省管理局長

復命書    

嘱託 小暮泰用

  命により小職最近の朝鮮民情動向

  並びに村行政の状況調査の為朝鮮へ出張したるところ

  調査状況 別紙添付の通りであり 復命候也

  昭和19年7月31日

  管理局長 竹内徳治殿

目次

 1. 戦時下朝鮮における民心の趨勢 

  殊に知識階級の動向に関する忌憚なき意見

省略

 2. 都市および農村における食糧事情

  朝鮮に於ける都市及び農村の食糧事情は

  相当深刻のものあり、

  その実例として朝鮮に旅行する時 

  汽車の窓より望むるも沿線の林野に於ける

  松木の皮を剥きたるもの相当見受けることがあるが 

  沿線にあらざる深山には尚多く 

  近き将来に於て朝鮮の松木は或いは

  枯れ死するのではないかと

  憂慮する人達も相当多いようである・・・・

  要するに朝鮮の食糧事情は都市方面の非農家は

  殆ど正確に近い所定量の配給を受けながら尚空腹を訴え、

  農村人は自ら食料を生産しながら尚出来秋以外の時に於いては

  概して自家の食料にも切迫している実情である

 3. 今次在勤文官加俸令改正の官界並びに

  民間に及ぼしたる影響

省略

 4. 第一線行政の実情 殊に府、邑、面における

  行政浸透の現状如何

省略

 5. 私立専門学校等整備の知識階級に及ぼしたる影響

省略

 6. 内地移住労務者送り出し家庭の事情

  ・・・・しかし戦争に勝つためには

  かくの如き多少困難な事情にあっても

  国家の至上命令によって無理にでも

  内地へ送り出さなければならない今日である、

  しからば無理を押して内地へ送り出された

  朝鮮人労務者の残留家庭の実情は

  果たして如何であろうか、

  一言をもってこれを言うならば

  実に惨憺たる目に余るものがあるといっても

  過言ではない

  けだし朝鮮人労務者の内地送り出しの

  実情に当たっての人質的掠奪的拉致等が

  朝鮮民族に及ぼす悪影響もさることながら

  送出即ち彼らの家計収入の停止を意味する

  場合が極めて多いようである、

  その統計は明らかではないが

  最近の一例を上げてその間の実情を

  考察するに次の様である・・・・・

  更に残留遺家族特に殊に婦女子の労働は

  どうであるかに付いて調査して見るに、

  朝鮮の都市に於て一家支柱たりし男子に

  残留婦女子代替わりし得ることの

  出来ないことはもとよりであるが 

  農村に於ても土壌の瘠薄(痩せ細る)性と

  耕種法の特に農具の未発達、高率の小作料、

  旱水害、その他各種夫役等の増加の多い

  今日においては全家族動員して

  労務に従事し以てようやく家計を維持したる農民が

  戸主又は長男等の働き手を送出したる後

  婦女子の労働をしてその損失を補償代替

  更に進んでは家計の好転をはかり得ない事は

  明白なる事実であって、

  この点自然的条件に恵まれ

  耕種法その他営農の発達したる

  内地農村と同一に考える事は出来ないのである、

  いわんや朝鮮農村の婦女子は

  その9割以上が殆ど無教育であり 

  青少年は徴兵実施ととそれに伴う

  各種の錬成その他の行事の為に

  実際的には働き手たる意義を

  大いに減殺されているのである 

  しかして送出後の家計は如何なる形においても

  補はれない場合が多い、

  以上要するに送出は彼ら家計収入の停止となり

  作業契約期間の更新等により長期に亘る時は

  破滅を招来する者が極めて多いのである、

  音信不通、突然なる原因不明の死亡電報等にいたっては

  その家族に対して言う言葉を知らない程

  気の毒な状態である、

  しかし彼ら残留家族は家計と生活に苦しみながら

  一日も早く帰還することを待ちあぐんで居る状態である・・・・

 7. 朝鮮内における労務規則の状況

  並びに学校報国隊の活動状況如何

  従来朝鮮内に於いては労務給源が比較的豊富であった為に

  支那事変勃発後も当初は何ら総合的計画なく

  労務動員は必要に応じてその都度行われた、

  ところがその後動員の度数と員数が

  各種階級を通じて激増されるに従って

  ほぼ大東亜戦争勃発頃より本格的労務規制

  行われるようになったのである 

  しかして今日に於いては既に労務動員は

  最早頭打の状態に近づき種々なる問題を露出すつつあり

  動員の成績は概して予期の成果を納め得ない状態である、

  今その主なる点を挙げれば次の様である

  (イ)朝鮮に於ける労務動員の方式

  おおよそ徴用、官斡旋、勤労報国隊、出動隊の如き

 4つの方式がある 

  徴用は今日迄のところ極めて特別なる場合は別問題として

  現員徴用(これも最近の事例に属す)以外は行われなかった、

  しかしながら今後は徴用の方法を大いに強化活用する必要に迫られ

  かつそれが予期される事態に立ち至ったのである 

  官斡旋は従来報国隊と共に最も多く採用された方式であって 

  朝鮮内に於ける労務動員は大体この方法によってなされたのである 

  また出動隊は多く地元に於ける土木工事

  例えば増米用の溜池工事等への参加の様な場合に

  採られつつある方式である、

  しかしながら動員を受ける民衆にとっては

  徴用と官斡旋には出動隊も報国隊

 全く同様に解されて居る状態である

(ロ)労務給源

  朝鮮内の労務給源は既に頭打ちの状態に

 あるというのが実情であると思われる・・・・

(ハ)動員の実情

    徴用は別としての他如何なる方式に於ても

   出動は全く拉致同様な状態である  

   それはもし前に於てこれを知らせば皆逃亡するからである

  そこで夜襲、誘出し、その他各種の方策を講じて

  人質掠奪拉致の事例が多くなるのである

  何故に事前に知らせば彼らは逃亡するか、

  要するにそこには彼らを精神的に惹き付ける

  何物もなかったことから生ずるものと思われる、

  内鮮を通じて労務管理の拙悪極まることは

  往々にして彼らの心身を破壊する事のみならず

  残留家族の生活困難ないし破滅

 しばしばあったからである・・・・・

 

注:現在日韓で徴用工問題の裁判が話題になっています。

    この様に拉致同様な状態で連行したという事です

  明らかに強制連行の状態を徴用といえるのでしょうか?