南京の地理的範囲
これも同じことで、
場所を狭く限定すると被害は少なく、広くすると被害は増えます。
上海から南京まで全部を含めると広大な広さになりますので、
南京周辺に限定するべきかと思います。
では南京の広さはどの位あるのでしょうか?
次の地図を見てください。
中国の行政区では市の下に県があります。
実際には行政区としての南京市は南京城内(南京特別市)及び
近郊6県(六合県・江浦県・江寧県・凓水県・句容県・高淳県)が含まれます。
その6県にもそれぞれ県城と農村部があります。
全部合わせた地域を行政区の南京と呼び、
その面積は東京・埼玉・神奈川を合わせた位のかなり広い面積です。
つい私達は南京戦と言うと南京城区の事だけを取り上げてしまいますが、
中国軍は南京城を防衛するために郊外に陣地を作りましたから
戦闘や虐殺も郊外が多くなっています。
地図では斜線を引いている小さな部分が南京城区です。
そしてさらにその中の1/8位の場所に
在南京の欧米人達が国際安全区を作りました。
●近郊6県を含めた南京の行政区の地図です。
中ほどの斜線の部分が南京城内ですから、いわゆる南京は狭い範囲です。
次に 国際安全区のお話をします。