日本に返された資料

日本の敗戦後1980年代に731部隊に関する

資料は日本はもとより諸外国でも発見されました。

それらの殆どはこれまでに書きましたので、

参考文献に記載されていますが、

最も重要で価値のある資料が行方不明になっているようです。

アメリカ軍が押収してすでに日本に返却したものです。

1986年9月1日、

米下院復員軍人委補償問題小委員会での公聴会で、

ハッチャ-国防総省記録管理部長が

「731部隊の資料は1950年代後半に

日本に返還されている」と語ったのです。

国会図書館の調査の結果、

「731部隊に関する第一次資料は、

日本へ返却後、最初外務省復員局に渡され、

その後防衛庁が設置された際、

外務省から防衛庁に移され、

さらに戦史室の開設伴い、戦史室に移された」

  (朝日新聞1986年9月19日)そうです。

しかし日本政府はこの事実を否定しています。

アメリカから返却されたと思われる資料の一部が

神田の古本屋で売られていたため、

資料の保管が気になるところです。