予定された地域への原爆投下
アメリカによる原爆投下には多くの議論があります。
今後の米ソ対立を予想していたアメリカは、
ソ連よりも早く核実験に成功し
実践で使用する計画を立てていました。
アメリカ国内での核実験に成功した
アメリカはすぐに日本への投下を実践しました。
アメリカ軍部としては
実験成功を前提とした投下日程を決めていました。
原爆投下はそれ自体無差別殺人で大きな犯罪です。
しかしそこが日本、アメリカ、アジア、世界で
意見が色々あるところです。
アジアの人の考えはつぎの項目で書きますが、
アメリカ軍部が予定していた
原爆投下の目標地点と予定日の一覧です。
(元 徳山高専教授工藤洋三氏の調査から 東京新聞2014年5月30日)
日付 | 内容 |
1945年4月27日 | 第1回、目標選定委員会 東京湾、川崎、横浜、名古屋、大阪、神戸、京都、広島、呉、八幡 小倉、下関、山口、熊本、福岡、長崎、佐世保の17都市を研究対象 |
5月10~11日 | 第2回、目標選定委員会 京都、広島、横浜、小倉を目標として勧告 |
5月15日 | ワシントンの第20航空軍のマリアナ諸島のB29部隊に連絡 広島、京都、新潟を「予定された地域」とする |
5月28日 | 第3回、目標選定委員会 正式に京都、広島、新潟に変更 |
5月29日 | 投下予定地からはずされた横浜に大空襲 |
6月27日 | 原爆投下に備え、広島、京都、新潟に加え小倉も通常爆撃を禁止する |
7月25日 | 広島、小倉、長崎、新潟を目標とする投下命令 |
8月6日 | 広島に原爆投下 |
8月9日 | 長崎に原爆投下 |
3個目の原爆を小倉に投下するために
準備を進めていた矢先に
日本は無条件降伏して回避されました。