はじめに
現在(2016年9月)憲法、特に憲法9条の改正議論が高まっています。
戦後70年戦争だらけの世界の中で平和を保ち、
自国他国に戦争の犠牲者を出さなかった日本が、
わざわざ戦争を出来るように憲法を改正する必要があるのでしょうか?
世界のどこの戦争にも70年間、
武力による加担をしなかった信用は世界で絶大なるものがあります。
もし憲法を変えたなら、理由があれば戦争をする国になります。
国際社会で日本は絶えず疑いと不安の目で見られる国になります。
むしろアジアの諸国が心配しているのは
「先の戦争の処理をきちんと出来ていない日本が
再び戦争の準備を始めた」ということでしょう。
更に政府が核武装も「憲法違反ではない」といい始めています。
現政府は着実にその方向に向っています。(2016年5月5日現在)
憲法を変えたいと主張する人は色々な理由を挙げます。
それら理由の一つに、アメリカから押し付けられた憲法だから、
改めて自主憲法を作るべきだという主張があります。
単に押し付けられたのだから代えようというのは屁理屈のようです。
押し付けでも良いものは良いし、
古代から現代に至るまで日本の文化はすべて押し付けみたいなものです。
そこで今回は憲法そのものの内容ではなく、
戦後に現在の日本国憲法が成立した経緯に絞って整理してみます。
注:分かりやすいように「年月日」を●にして、
なるべく時間経過に沿って整理しました。