南京戦に参加した日本軍
南京戦には約20万人とも言われる
日本軍が参加しました。
第二次上海事変の昭和12年9月11日、
臨参命第101号によって
「上海派遣軍」が編成されました。
さらに上海戦が苦戦していたため
増援部隊として第10軍が
杭州湾から上陸しました。
昭和12年12月に
大陸命第7号で上海派遣軍と第10軍は
「中支那方面軍」に統合されました。
その後絶えず編成は変化し、
昭和13年2月に「中支那派遣軍」となりました。
その部隊の全てが分かっているわけではありません。
分かる範囲です。
まず、上海派遣軍です。
次に第10軍と海軍について書きます。
上海派遣軍の最後に書いてある
「野戦重砲兵第15連隊」や
第10軍の「独立山砲兵第2連隊」は
現在までに発見されている資料では
詳しい事が分かっていません。
野戦重砲兵第15連隊については
全資料が私の手元にありますので
後で別項目で詳しく書きます。
1937年12月時点の内容をベースにして加筆しました。
[陸軍]
中支那方面軍 (司令官・松井石根大将)
上海派遣軍
(司令官・朝香宮鳩彦王中将
参謀長・飯沼守少将)
第3師団・名古屋
先遣隊(師団長・藤田進中将)
8月23日上陸開始
歩兵第5旅団(旅団長・片山理一郎少将)
歩兵第6連隊(名古屋 連隊長・川並密大佐)
歩兵第68連隊(岐阜 連隊長・鷹森孝大佐)
歩兵第29旅団(旅団長・上野勘一郎少将)
歩兵第18連隊(豊橋 連隊長・石井嘉穂大佐)
歩兵第34連隊(静岡 連隊長・田上八郎大佐)
騎兵第3連隊(連隊長・星善太中佐)
野砲兵第3連隊(連隊長・武田精一大佐)
工兵第3連隊(連隊長・中島三栖夫大佐)
輜重兵第3連隊(連隊長・栗岩尚治中佐)
第9師団・金沢(師団長・吉住良輔中将)
9月末~10初上陸
歩兵第6旅団(金沢 旅団長・秋山義兌少将)
歩兵第7連隊(金沢 連隊長・伊佐一男大佐)
歩兵第35連隊(富山 連隊長・富士井末吉大佐)
歩兵第18旅団(旅団長・井出宣時少将)
歩兵第19連隊(敦賀 連隊長・人見秀三大佐)
歩兵第36連隊(鯖江 連隊長・脇坂次郎大佐)
騎兵第9連隊(金沢 連隊長・森吾六大佐)
山砲兵第9連隊(金沢 連隊長・芹沢透大佐)
工兵第9連隊(金沢 連隊長・野中利貞大佐)
輜重兵第9連隊(金沢 連隊長・三田村正之助大佐)
第11師団・善通寺(師団長・山室宗武中将)
8月23日上陸
歩兵第10旅団(旅団長・天谷直次郎少将)
歩兵第12連隊(丸亀 連隊長・安達二十三大佐)
歩兵第22連隊(松山 連隊長・永津佐比重大佐)
歩兵第22旅団(旅団長・黒岩義勝少将)
歩兵第43連隊(徳島 連隊長・浅義雄大佐)
歩兵第44連隊(高知 連隊長・和知鷹二大佐)
騎兵第11連隊(連隊長・田辺勇中佐)
山砲兵第11連隊(連隊長・山内保大佐)
工兵第11連隊(連隊長・山内章大佐)
輜重兵第11連隊(連隊長・大河原定大佐)
第13師団(仙台 師団長 荻洲立兵中将
参謀長 畑勇三郎大佐)
9月末~10月初上陸
歩兵第26旅団(旅団長・沼田徳重少将)
歩兵第58連隊(高田 連隊長・倉林公任大佐)
歩兵第116連隊(新発田 連隊長・添田孚大佐)
歩兵第103旅団(旅団長・山田栴ニ少将)
歩兵第65連隊(若松 連隊長 ・両角業作大佐)
第1大隊(大隊長・田山芳雄少佐)
第2大隊(大隊長・後藤常治少佐)
第3大隊(大隊長・平顕美少佐)
歩兵第104連隊(仙台 連隊長 田代元俊大佐)
第1大隊(大隊長・高橋虎之助少佐)
第2大隊(大隊長・斎藤淳一少佐)
第3大隊(今不二雄少佐)
騎兵第17連隊(連隊長・小野良三中佐)
山砲兵第19連隊(高田 連隊長・横尾濶中佐)
第1大隊(大隊長・松川信正少佐)
第2大隊(大隊長・南條宏策少佐)
第3大隊(大隊長・行方正一少佐)
工兵第13連隊(連隊長・岩渕経夫少佐)
輜重兵第13連隊(連隊長・新村理市少佐)
第16師団・京都(師団長・中島今朝吾中将)
11月13、14日上陸
歩兵第19旅団(旅団長・草場辰己少将)
歩兵第9連隊(京都・滋賀 連隊長・片桐護郎大佐)
歩兵第20連隊(福知山 連隊長・大野宣明大佐)
第1大隊
第1~第4中隊
第1機関銃中隊
第1大隊砲小隊
第2大隊
第5~第8中隊
第2機関銃中隊
第3大隊
第9~第12中隊
第3機関銃中隊
第3大隊砲小隊
歩兵第30旅団(旅団長・佐々木到一少将)
歩兵第33連隊(津 連隊長・野田謙吾大佐)
歩兵第38連隊(奈良 連隊長・助川静ニ大佐)
騎兵第20連隊(京都 連隊長・笠井敏松中佐)
野戦重砲兵第22連隊(京都 連隊長・三国直福大佐)
工兵第16連隊(連隊長・今中武義大佐)
輜重兵第16連隊(連隊長・柄沢畔中佐)
第100師団 後方警備
第101師団・東京(師団長・伊東政喜中将)
9月末~10月初上陸
歩兵第101旅団(旅団長 佐藤正三郎少将)
歩兵第101連隊(東京 連隊長・飯塚国五郎大佐)
歩兵第149連隊(甲府 連隊長・津田辰参大佐)
歩兵第102旅団(旅団長 工藤義雄少将)
歩兵第103連隊(東京 連隊長・谷川幸造大佐)
歩兵第157連隊(佐倉 連隊長・福井浩太郎大佐)
騎兵第101連隊(連隊長・大島久忠大佐)
野砲兵第101連隊(連隊長・山田秀之助中佐)
工兵第101連隊(連隊長・八隅錦三郎大佐)
輜重兵第101連隊(連隊長・鳥海勝雄中佐)
重藤支隊・台湾(重藤千秋少将)
9月18日上陸
台湾歩兵第1連隊(連隊長・佐藤要大佐)
台湾歩兵第2連隊(連隊長・高橋良大大佐)
台湾山砲連隊(連隊長・中島要吉大佐)
野戦銃砲兵第5旅団(旅団長・内山英太郎少将)
他 直轄部隊
独立機関銃第1大隊(大隊長・浦野清治郎歩兵少佐)
独立機関銃第2大隊(大隊長・皆博武久歩兵少佐)
独立機関銃第7大隊(大隊長・平柳源吾歩兵中佐)
戦車第1大隊(大隊長・岩中義治歩兵大佐)
戦車第5大隊(大隊長・細見惟雄歩兵中佐)
独立軽装甲車第2中隊(中隊長・藤田實彦歩兵少佐)
独立軽装甲車第6中隊(中隊長・井上直造歩兵中尉)
独立軽装甲車第7中隊(中隊長・矢口昂歩兵中尉)
独立軽装甲車第8中隊(中隊長・福田林治歩兵大尉)
野戦重砲兵第10連隊(連隊長・長屋朝生砲兵中佐)
野戦重砲兵第15連隊(連隊長・街道長作砲兵少佐)
上海派遣軍直轄 9月26日上陸
注:本隊は近衛師団、臨時編成の機械化部隊。
少佐が連隊長になるのは珍しい
以下多くの小部隊省略
次は陸軍の第10軍です。
第10軍は上海派遣軍と共に
中支那方面軍を構成し、
杭州湾から強制上陸しました。
陸軍
中支那方面軍
第10軍(司令官・柳川平助中将
参謀長・磯田三郎大佐)
第6師団(熊本 師団長・谷寿夫少将)
11月5日上陸
歩兵第11旅団(旅団長・坂井徳太郎少将)
歩兵第13連隊(熊本 連隊長・岡本保之大佐)
歩兵第47連隊(大分 連隊長・長谷川正憲大佐)
歩兵第36旅団(旅団長・牛島満少将)
歩兵第23連隊(都城 連隊長・岡本鎮臣大佐)
歩兵第45連隊(鹿児島 連隊長・竹下義晴・大佐)
騎兵第6連隊(熊本 連隊長・猪木近太中佐)
野戦重砲兵第6連隊(熊本 連隊長・藤村謙中佐)
独立山砲兵第2連隊(久留米)
工兵第6連隊(熊本 連隊長・中村誠一大佐)
輜重兵第6連隊(熊本 連隊長・川真田国衛大佐)
第18師団(久留米 師団長・牛島貞雄中将)
11月5日上陸
歩兵第23旅団(旅団長・上野亀甫少将)
歩兵第55連隊(大村 連隊長・野副昌徳大佐)
歩兵第56連隊(久留米 連隊長・藤山三郎中佐)
歩兵第35旅団(旅団長・手塚省三少将)
歩兵第114連隊(小倉 連隊長・片岡角次大佐)
歩兵第124連隊(福岡 連隊長・小堺芳松大佐)
騎兵第22大隊(久留米 大隊長・小池昌次中佐)
野砲兵第12連隊(久留米 連隊長・浅野末吉中佐)
工兵第12 連隊(久留米 連隊長・井沢新大佐)
輜重兵第12連隊(久留米 連隊長・川内益実大佐)
第114師団(宇都宮 師団長・末松茂治中将)
11月5日上陸
歩兵第127旅団(旅団長・秋山充三郎少将)
歩兵第66連隊(宇都宮 連隊長・山田常太中佐)
歩兵第102連隊(水戸 連隊長・千葉小太郎大佐)
歩兵第128旅団(旅団長・奥保夫少将)
歩兵第115連隊(高崎 連隊長・矢ケ崎節三中佐)
歩兵第150連隊(松本 連隊長・山本重省中佐)
騎兵第118大隊(大隊長・天城幹七郎少佐)
野戦重砲兵第120連隊(連隊長・大塚昇中佐)
工兵第114連隊(連隊長・野口勝之助少佐)
輜重兵第114連隊(連隊長・中島秀次少佐)
国崎支隊(歩兵第9旅団司令部 支隊長・国崎昇少将)
歩兵第第41連隊(福山 連隊長・山田鐵次郎大佐)
独立山砲兵第3連隊(久留米 連隊長・月野木正大佐)
野戦銃砲兵第6旅団(旅団長・石田保道少将)
野戦銃砲兵第13連隊
野戦銃砲兵第14連隊(連隊長・井手龍男大佐戦死~
丸山八束中佐)
旅団輜重隊
次は海軍です
海軍
支那方面艦隊 (司令官長谷川清中将)
第3艦隊
第11戦隊