比較的多い異常と起こりやすい染色体を一覧にしてみました。
下のペ-ジの図を同時に参考にして下さい
異常の内容 | 異常の起こる染色体(場所) |
環状 | 不特定 |
転座 | 相互転座・染色体内転座 |
切断・欠失 | 4p、5p、9p、13q、18p、18q、21q、22 |
重複 | 1q、2q、3p、4p、5p、7q、8,9p、9q、10q、11p、11q、・・・・ |
常染色体過剰 | 21, 18, 13, 22 |
性染色体過剰 | XXY、XYY、XXX、XXXX、XXXXX |
実際の放射線による実験はなかなか出来ませんが、エックス線(レントゲン)による細胞実験があります。
●ブリュ-エンとプレストン等のデ-タ- (最大電圧250キロボルトのX線照射)
ゴフマン「人間と放射線」から
エックス線照射電圧を上げていくと細胞にどれだけの異常が発生するかと言う実験です
照射線量(レントゲン) | 細胞100個当たりの欠失の数 |
0 | 0.3±0.2 |
50 | 4.2±0.8 |
100 | 6.0±1.0 |
150 | 8.8±1.2 |
200 | 15.8±1.6 |
300 | 33.8±2.4 |
次は染色体の図です。
1番から22番までの番号があります。
これを体を決める遺伝情報が入っていて、各2本ずつ計44本あります。
最後のXとYは性を決める染色体で、44+XXは女性、44+XYは男性です。
合計46本の半分は父親由来で半分は母親由来です。
まず実際の写真です。
次の図は模式図です。
体を決める体染色体は22組ありますが、1対は同じものが2つですから番号順に1個ずつです。
最後のXとYは男・女を決定しますので両方書きました。
つまり男性は22組で44本+XYで46本、女性は44本+XXで46本です。
XよりYの方が大きいのは女性の方が圧倒的に多くの遺伝情報を持っているからです。
きっと女性の方が精密なのだと思います。