日本の毒ガス戦は
極東軍事裁判(東京裁判)で追求を逃れています。
裁判では起訴状には
毒ガス戦の違法性が盛り込まれていましたが、
実際に法廷では取り上げられませんでした。
その謎を解明する資料が
中央大学の吉見教授によって発見されました。
(2004年9月27日、朝日新聞)
米国の「マッカ-サ-記念館」で
4年前に発見した極秘電報です。
●覚書
1946年5月29日
米陸軍化学戦総括部隊・
化学戦部隊作戦部長マッカ-サ-大佐から
同部隊長ウィト-少将 宛
日本の毒ガス戦争を追求断罪したら、
米国は今後毒ガスを戦争手段として
使用できなくなるだろう。
われわれの未来の自由の行動を
拘束する重大な危険がある。
長官は陸軍省長官、陸軍参謀総長に働きかけ、
裁判の訴因から毒ガス戦の追求を外すよう働きかけるべきだ。
最初は法務総監が接近しやすいだろう。
これは米陸軍の化学戦関係者が、
日本を追求すると米国の将来の作戦に支障をきたす、
との主張が上層部を動かしたものと思われます。