台湾では陸軍省、海軍省、外務省など
国家機関が率先して慰安所設置をしています。
● 台湾拓殖会社の資料
1939年に日本は海南島を占領しますが、
すぐに陸軍省、海軍省、外務省で
慰安所設置の計画をします。
そして台湾総督府を通じて海南島に進出した
台湾拓殖(株)に慰安所設置と慰安婦の徴集を
依頼しました。
台湾拓殖という会社は外務・大蔵・陸海軍など
各省の協力を得て設立された
半官半民の国策会社です。
台湾拓殖では
直接そのような仕事をするのはまずいので、
子会社の福大公司に任せる事にしました。
● 海南島海軍慰安所の件 昭和14年4月4日
社長、副社長、部長、課長の印またはサインあり
右に関し台湾総督府
木原調査部長より高山理事に対し
左記人員供給派遣方依頼ありたり
芸妓 10人
芸妓兼娼妓 30人
娼妓 50人
計 90人
中略
然るに右慰安所資金供給を
我が社にて取り扱うこと
種々面白からざるに付、
差し当たり福大公司別口会計として
左記事項と共に福大を通じ取扱いのこと
● 帝国議会説明資料 業務概要 昭和14年12月14日
台湾拓殖株式会社 海南島に於ける事業
(イ)建築事業
(1)・・・・当社は現地三省
(注:陸軍省、海軍省、外務省)連絡会議の要望により
台湾総督府の下命ありたるにより
爾来海南建物公司を設立し当該事業に着手し・・・・
(2)事業の進行状態 11月31日現在
工事名 | 構造 | 面積 | 施行社 |
海軍人夫収容仮宿舎 同 附属家屋 海軍調査団厩舎及番人小屋 海軍慰安所 以下省略 | 木造掘立造平屋建 屋根ル-フィング葺 同 同 屋根板葺 木造平屋建■小屋 屋根ル-フィング葺 | 56坪 23坪 53坪 307坪 | 田村組 同 同 同 |
注:この海南島資料では
軍や政府の意向を受け民間業者が工事を行い、
しかもその民間会社も国家機関と同じですから、
みっともないので下請けにさせているのです。
帝国議会に説明している位ですから、
国自体の行為として良いでしょう。