阿片の販売は非公式ですが日本の国策でした。
実際に販売の手足になったのは朝鮮人や中国人が多かったのですが、
植民地や占領地でしたから治安も悪く危険も伴いました。
その為安全策としてアヘンの販売所では日本人を用心棒として雇ったり、
「日の丸」の旗を掲げることが多かったようです。
その為、一般の中国人の中には「日の丸」の旗を日本の国旗と思わずに、
阿片の販売所の旗だと思っていた人が多かったのです。
●陸軍中将 池田純久著「陸軍葬儀委員長」から(元・参謀副長)
・・・・かれらは治外法権を盾に
日の丸の国旗を掲げて公然とアヘンを売っているのである。
だから中国人のうちには、日の丸の旗を見て、
これがアヘンの商標だと間違えているものが少なくなかった。
時々日本の国旗陵辱事件がおこり外交問題に発展することがあったが、
よく調べてみると、中国人はそれを国旗とは知らず、
アヘンの商標だと思っていたという、
まったく笑い話のような滑稽談さえあった。
実にみっともない話です。
しかしアヘンでも、住民虐殺でも、多発した強姦事件でも、
必ずそこには「日の丸」の国旗があったのは事実です。
私たち日本人には過去の事でも、
被害者から見ると「日の丸」に
良い感情を持たないのは当然かもしれません。