太陽光発電が世界でどの様に増えていったのかを統計から見てみます。
1997年からの増え方ですが、現在どこまで増えたかが大事で過去はあまり関係ないでしょうが一応・・・。
●世界の太陽光発電設備の導入量累計
資源エネルギ-庁「エネルギ-白書 2014から」
単位:万kw=10MW
年 | 発電設備容量 |
1997 | 28 |
1998 | 36 |
1999 | 33.6 |
2000 | 55.2 |
2001 | 81.8 |
2002 | 119.6 |
2003 | 166.9 |
2004 | 275.7 |
2005 | 409.7 |
2006 | 552.4 |
2007 | 800.3 |
2008 | 1,434.2 |
2009 | 2,117.0 |
2010 | 3,582.2 |
2011 | 6,388.1 |
2012 | 8,920.8 |
2013 | 13,963.7 |
●REN21(21世紀の再生可能エネルギ-ネットワ-ク) 2015年6月発表
太陽光発電が順調に伸びているのが分かります。
●主要国の太陽光発電 2016年
中国が非常に増えています。
日本、ドイツ、イタリアがほぼ同じように増えていますが、ドイツは一段落しているようです
日本が急速に伸びているのは投資目的が増えているからでしょう。
●国別の累計順位 単位MW=1,000kw=100万w=1万kw
IEA(国際エネルギ-機関)の統計 1992~2013より
順位は2013年の順位です。
国 | 2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 |
ドイツ | 1,926.0 | 2,759.0 | 3,835.5 | 5.340.0 | 6,969 | 17,370 | 24,875 | 32,643 | 35,948 |
中国 | | | 100 | 140 | 300 | 800 | 2,900 | 8,300 | 18,300 |
イタリア | 37.5 | 50.0 | 120.2 | 458.3 | 1,181 | 3,484 | 12,764 | 16,240 | 17,600 |
日本 | 1,421.9 | 1,708.5 | 1918.9 | 2,144.2 | 2,627 | 3,618 | 4,700 | 6,914 | 13,643 |
アメリカ | | | 831 | 1,169 | 1,616 | 2,534 | 4,200 | 7,312 | 12,022 |
スペイン | 48.0 | 145.0 | 693.0 | 3,354.0 | 3,523 | 3,859 | 4,214 | 4,537 | 4,828 |
フランス | 33.0 | 43.9 | 75.2 | 179.7 | 335 | 1,054 | 2,831 | 3692 | 4,632 |
オストリア | | | | | | | | | 3,255 |
ベルギ- | | | | | | | | | 2,983 |
イギリス | | | | | | | | | 2,892 |
ギリシャ | | | | | | | | | 2,579 |
インド | | | | | | | | | 2,291 |
これから先の電力需要を考えたら、過去の事よりやはり現在どのような状況になっているのかが大切です。
大事故の後から太陽光発電がどの位増えたかの統計があります。
●米調査会社HISの発表とIEA(国際エネルギ-機関)の統計を合わせた1992~2013より
注:単位はMWです。
2012年は米調査会社HISの発表、2013年はIEAの統計のため
上記の表と少し数字は食い違います。
国 | 2012年導入 | 2013年導入 | 2年合計 |
中国 | 4,200 | 11,300 | 15,500 |
ドイツ | 7,600 | 3,300 | 10,900 |
日本 | 2400 | 6,900 | 9,300 |
アメリカ | 3,600 | 4,750 | 8,350 |
2014年1月10日、経済産業省再生エネルギ-の設備状況が発表されました。
●2012年7月から13年10月の16ケ月間で新たに導入された設備量
注:太陽光だけではなく、全再生エネルギ-のデ-タ-ですが、
圧倒的に太陽光が多いので、ここに掲載します。
その他の事はこれ以降の参考にして下さい。
種類 | 発電量 |
太陽光発電 | |
事業者. | 382.7万kw |
住宅用137.9万kW | 183.9万kw |
風力発電 | 7.0万kw |
中小水力発電 | 0.2万kw |
バイオマス発電 | 11. 万kw2 |
地熱発電 | 0.1万kw |
合計 | 585.1万kw |
注:中小水力発電と地熱発電は2012年7月から1年間です。
合計が国の発表より0.1万kw少なくなっています
さて最新の日本の状況を見てみます。東京新聞2015年8月30日に記事を転用します。
沖縄電力と四国電力を除いた8社で6.5%が太陽光発電になりました。
1,000万kwを超えているので、100万kw原発10基以上に相当します。
グラフを見てみます。
各社別のグラフも見てみます。
トップは九州電力の9.5%です。
太陽光発電が1割近くになっているのに原発再稼動とが大きな疑問を感じます。
次のグラフは太陽光発電が増えた分どの発電が減ったのかのグラフです。
石油を中心とした火力が減っているのが分かります。
太陽光の普及は輸入燃料の削減にもつながるのです。
●日本の再生可能エネルギ-発電の累計
太陽光だけが極端に伸びています。
これは設置企業や設置者の利益が多いことが原因ですが、
メガソ-ラは環境破壊や景観破壊につながりますので、問題です。
小型水力、地熱、風力を増やすべきです。