まずウイルスの図を資料を見てください。
線から下が私たちの細胞で、
HAやNAの突起がついた丸いのがインフルエンザウイルスです。
細胞の中で増殖したウイルスは、
次から次へと隣の細胞に拡大します。
そのとき細胞から外に出ます。
一番左から右の順です。
飛び出す為にウイルは内側から細胞の膜を溶かします。
そのときにNA部分からノイラミニダ-ゼと言う
酵素を出します。
後ろにダ-ゼとかア-ゼとつくのは
すべて酵素です。
外に出たらハサミで細胞膜の粘液を切断、
つまり溶かして隣の細胞に移動しやすくします。
後でもお話しますが、
話題のタミフルはそのノイラミニダ-ゼの
働きを抑える作用があります。
ノイラミニダ-ゼの働きを抑えられるので、
細胞から離れることが出来ず、
隣の細胞に移動することが出来なくなります。
つまり感染の拡大が出来なくなるのです。
そこでウイルスが私たちの細胞内で一杯になって、
やっと飛び出すのに2~3日もかかってしまいます。
その2~3日がとても大事で、
その間に人間は免疫力を高めて
ウイルスと戦う力を十分につくります。
そうしてから感染拡大しても
免疫の態勢は整っているのですから
もう安心です。
つまりタミフルは私たちが
態勢を整えるまでの2~3日、
感染拡大を延期するための薬なのです。
ですからタミフルは治すのではなく、
遅らせる薬ということになります。
治すのは自分の体です。
だから感染が拡大してから
タミフルを使っても何の意味もないのです。
感染の初期、24時間とか48時間以内に使用するから
拡大を防げるので、
拡大してから使用しても意味がないのです。
それを3日分、5日分と投与しても意味がない事なのです。
リラックスに余談を2つばかり
インフルエンザ産業と言って、
今年はマスクを作っている
小林製薬やユニチャ-ムはすごい利益です。
タミフルを作っている中外製薬もすごい利益です。
それと
大阪のほうでは豚インフルエンザをトンフル、
鳥インフルエンザをチョウフルとか言うようです。
関西らしいですね。