2013年5月、大阪市長橋下氏の慰安婦問題に関する
発言が世界中で問題になっています。
発言内容が問題な事は言うまでもありませんが、
問題以前に誤りがあります。
まず、当時は「慰安婦制度は必要だった」と言う点です。
軍や国資料には「軍慰安所」や「慰安婦制度」の
言葉が見られることがあります。
しかしこの言葉は単に使用しただけで、
国家として日本に正式に制度として
軍慰安婦制度があったわけではありません。
あったら大変な事です。
国の制度としてなかったのに
勝手に軍が慰安婦所を作り、
さらには強姦をしたのです。
同時に「外国にもあった」と言う発言です。
私の知る限り外国でも制度として
慰安婦制度はなかったはずです。
ただし軍慰安婦のようなことをしたのは
日本以外にはナチスドイツがあったと思います。
そこで誤解を解くために改めて
過去に書いたものをもう一度整理しようと思います。
このレポ-トは2003年1月から書き始め、
2005年7月に終わったレポ-トです。
重複するところを少し整理し、
最近の資料も若干付け加えました。
その他書いた当時とはあまり変更していません。
このテ-マで驚かれる人もいると思います。
以前は「従軍慰安婦や強姦の問題」として書いたことがあります。
しかしその後も、国としてこの問題は
未解決のままになっているばかりではなく、
日本政府や私たち日本人も目を背けたままです。
政治家の中には今でも
「慰安婦は商行為だった」とか「強制性はなかった」と
否定する人がいるくらいです。
一般の人でも通常の売春行為と混同している人もいます。
その結果「良くない事だとは思うがよく分からない」と
言う人が多いのではないかと思います。
そこで今回詳しく取り上げる事にしました。
従軍慰安婦の慰安と言う言葉が
紛らわしいのではないかと思います。
国際連合では性奴隷(セックススレイブス)と
言う場合もあります。
この言葉は激しすぎるので日本では
従軍慰安婦と称しています。
しかし、実際には慰安と言う言葉とは
かけ離れたひどい事実が多いので、
ここではテ-マを軍による性暴力としました。
ただし文章の中では慰安婦と言う言葉を多用します。
そして従来の従軍慰安婦だけではなく、
強姦の問題も一緒に論じます。
「慰安婦」の問題と「強姦」の問題は
私たちから見ると一見異なるように見えます。
しかし被害を受けた女性からすると
強制連行されて性行為を強制させられれば
慰安も強姦も同じ事です。
女性に対する人権蹂躙で心と身体に
一生の傷を受けるのです。
ですから分けないで書くようにします。