1999年11月6日の朝日新聞(ワシントン5日=共同)によると、
ソ連は旧731部隊からハバロフスクの軍事裁判で
細菌爆弾製造技術に関する情報を入手し、
スタ-リン特命による
生物兵器開発で利用したことが分かった・・・・と
書かれています。
●記事を要約します。
・・・・1992年に米国に移住した
旧ソ連生物兵器研究所幹部の
ケン・アルベック氏(49)が語った。
旧ソ連は、研究内容と引き換えに
731部隊関係者の戦犯訴追を免責したとして米国を非難、
49年にハバロフスク軍事裁判を開き関係者を裁いたが
その裏で同様に負の遺産を利用していたことになる。
アリベック氏によると、ソ連は
1.細菌を広範囲に飛散させるため羊毛を利用する
2.さく裂した時に熱が生じにくい陶器で爆弾を作る-
などを特に参考にした。
同氏は「731部隊の研究全体が
当時のソ連を上回っていたとは思わないが、
いくつかの技術は優れていた」と話し、
これは旧ソ連の生物兵器研究者の間でも
共通認識だったという。・・・・
スタ-リンは731部隊から押収した文書、
戦犯の証言などから得た情報を重視、
同部隊を上回る生物兵器を開発するよう
旧ソ連国家保安委員会(KGB)に命令。
その後、連邦内約40ケ所に研究・実験施設が建てられた。