薬は自律神経の他の場所にも作用する
特定の目的があって使用した場合でも、
思いがけずその作用は
同じ自律神経の支配を受ける
他の場所にも影響を与え、
せっかく正常なのにそちらを
狂わせる可能性もあります。
一つの神経伝達物質が色々な違った病気にも使われる例。
◎アドレナリン作動剤
うつ病の薬
精神安定剤
頭痛薬
鼻炎の薬
◎アセチルコリン作動剤
血管を拡張する薬
胃腸の薬
排尿を促進する薬
注:高血圧の薬を飲んでいる人が
オシッコが出やすくなるのは
そのせいかも知れません。
緑内障の治療薬
◎抗コリン剤
痙攣の薬
瞳を開く薬
排尿を押さえる薬(膀胱を緩める)
気管支拡張剤
消化性潰瘍の薬
◎コリンエステラ-ゼ阻害剤
重症筋無力症の薬
排尿をし易くする薬
認知症の薬
◎ドーパミン遮断薬
吐き気止めの薬
食欲不振改善
精神安定剤
催眠剤
◎α作動薬
血圧を上昇する薬
血圧を下げる薬
睡眠薬
膵・肝胆・尿路の鎮痙薬・痛み止
筋肉のこりをほぐし痛みを和らげる薬
◎α遮断薬
高血圧の薬
前立腺肥大の薬
うつ病の薬
片頭痛の薬
神経性疼痛の薬(リリカ)
◎β作動薬
気管支拡張する薬
心不全・心停止の薬
流産や早産防止の薬
排尿を押さえる薬(膀胱を緩める)
このように同じ神経伝達物質でも
色々な働きに関係していることがわかります。
自然の自律神経の働きに頼らずに
直接「神経伝達物質」使用する事で、
自律神経を作用させようとするのですから、
目的以外の作用も起きることは当然かもしれません。