降圧剤の売上げ順位

武田薬品工業やノバルティス製薬の

降圧剤のデ-タ-改ざんが問題になっています。

両社の降圧剤の売上げは

全医薬品のトップクラスになっています。

1位と2位です。

他の薬品も含めて上位ランクの2010年売上げ一覧です。

私たちが購入する時点の売上げではなく、出荷額です。

順位

商品名

製薬会社

出荷額(億円)

薬の種類

1

プロプレス

武田薬品工業

1229

降圧剤(ARB)

2

ディオバン

ノバルティス

1100

降圧剤(ARB)

3

アリセプト

エ-ザイ

1055

認知症用剤

4

リピト-ル

ファイザ-

972

高脂肪血症スタチン剤

5

モ-ラス

久光製薬

864

NSAIDs外用剤

6

オルメティック

第一三共製薬

823

降圧剤(ARB)

7

ミカルディス

アステラス製薬

758

降圧剤(ARB)

8

ノルバスク

ファイザ

730

降圧剤(CA拮抗剤)

9

タケプロン

武田薬品工業

709

抗潰瘍剤(PPI)

10

リュ-プリン

武田薬品工業

659

抗がん剤

上位10位に血圧降下剤が

5種類も入っていることは注目です。

ただし薬の特許が切れて

ジェネリック医薬品にたえず変わるので

あくまでも2010年の数字です。

 

武田薬品工業やノバルティスファ-マ-の

データ-改ざん事件と癒着が

マスコミを賑わしています。

 

ノバルティスに関して少し詳しく書きます。

● 薬粧タイムスの記事から 2014年7月3日 要約

 ノバルティスファ-マ-では

 高血圧治療薬ディオバン(一般名バルサルタン)を

 血圧を下げるだけではなく

 脳卒中にも効果があるとする

 研究デ-タ-をまとめるために

 5つの大学病院で臨床研究をしました。

 その際ノバルティスの社員が身分を隠して

 研究に参加していました。

 そして5つの大学に総額11億3290万円余が

 寄付されました。

 分かっている大学名は

  京都府立医科大学   松原弘明教授

  東京慈恵会医科大学  望月正武 教授

  滋賀医科大学     病院長柏木厚典教授

  名古屋大学医学部   千葉大学医学部

 そしてその内3つの大学でデ-タ-が改ざんされたのです。

 3つの大学は

  京都府立医科大学

  東京慈恵会医科大学

  滋賀医科大学

 それらの大学の中で京都府立医科大学の

 松原弘明教授は3億8170万円を受け取ったとされています。

 

● 東京新聞  2014年7月13日  要約

 2012年にノバルディス疑惑が出たときに

 それを払拭するため

 医療専門誌に疑念を打ち消す

 反論座談会広告が掲載されました。

 座談会で司会役を務めた

 日本高血圧学会役員の大学の

 研究室にも多額の寄付がされた。

 寄付は2007年~2011年の間

 血圧降下剤を製造している7社から

 総額1億7000万円、

 その内ノバルティスからは3000万円だった。

 

血圧の薬の効果があるなしにかかわらず

これだけの癒着がある結果、

多くの人が薬を飲んでいることに

つながるのでしょうね!きっと。