風邪とインフルエンザ
「インフルエンザは風邪ではありません」
と言うキャンペ-ンを国、厚生省はしています。
あっちこっちにポスタ-が張ってありますね。
専門家もそう言います。
そのような主張をしていることは
間違いありません。
風邪と言うのは風邪の症候群で
病気の名前ではありません。
いわゆる風邪様の症状を言います。
風邪にかかると色々と症状が出ます。
熱が上がりますよね、
くしゃみ、鼻水、咳、寒気、節々の痛み、
場合によっては下痢も起こしますよね。
そういう症状を総称して風邪といいます。
原因はわからないけど冷えだとか
過労だとかの場合もあるでしょう。
微生物に感染してその症状を起こすものを、
いわゆる風邪の症状と言います。
その中には色々なものがあります。
はしかや扁桃腺炎のように最初に
風邪の症状を起こすものもあります。
そこで風邪の症状を起こす微生物を調べて
原因がきちんとわかれば対処が出来ます。
風邪の感染症を起こす微生物ですが、
細菌とウイルスがあります。
細菌には肺炎双球菌やインフルエンザ菌
(インフルエンザウイルスとは違います)
その他色々あります。
ウイルスの方は研究者によると
100~200種類くらいのウイルスが
風邪の症状を起こすと言われています。
その内の一つがインフルエンザウイルスです。
インフルエンザだけが風邪ではないのです。
私たちも他の生物も
感染症を起こしたときに
防御機構があって原因を排除しようとします。
その働きを免疫と言います。
疫病を免れると言うことですね。
感染して免疫機構が負けたときに発病をします。
免疫ではまず原因の微生物を排除しようとします。
嘔吐、咳、くしゃみ、下痢、発熱も
すべて原因を排除しようとする免疫の一つです。
つまりインフルエンザは
風邪の一つの状態で、
昔は風邪のことを感冒と言いました。
我々以上というか40代以上の人は
感冒という言葉は知っていると思います。
流行る風邪は流行性感冒といいました。
それは皆寝ていれば治ったんです。
小さいころ39℃くらいの熱を出して、
学校をお休みして、一週間くらい寝て、
お母さんがバナナかリンゴなんか切ってくれて、
頭に氷乗っけて、中には生姜湯を飲んで、
そして一週間したら治った・・・・
そんな経験皆あると思います。
これがインフルエンザです。
その流行性感冒
いつの間にかインフルエンザと言う
名前になっちゃったのです。
それで今大騒ぎになっています。