パンの農薬汚染について

現在世界中で農薬の汚染が問題になっています。

今回は遺伝子組み換え農産物と合わせて

使用される除草剤を取りあげます。

有名なのはラウンド・アップで

主成分はグリホサ-トという化学物質です。

現在アメリカを始めヨ-ロッパで

自閉症・発がんなどの疑いで裁判が多発しています。

 

◎日本は本来農薬の規制基準が欧米と

 比べて厳しくなっています。

 しかし2018年2月25日、

 突然厚生労働省の告示で基準が緩められてしまいました。

 恐らく農作物の輸入緩和、

 特にアメリカ等の圧力があったからだと思われます。

 国際基準とアメリカ基準に合わせたのです。

 どの位緩くなったのでしょうか? 

  小麦6倍(国際基準) 

  大麦1.5倍(国際基準) 

  ライ麦150倍(国際基準) 

  トウモロコシ5倍(国際基準)  

  小豆類2.5倍(豪基準) 

  ひまわり種子400倍(米基準)  

  ごま種子200倍(米基準) 

  ベニバナ種子400倍(米基準)

 

◎その中で今回は小麦を取りあげます。

 カナダ産、アメリカ産では多くの小麦粉で

 グリホサ-トが1ppm前後検出されました。

 そうすると小麦粉を原料として作られる

 パン類が気になるところです。

 グリサホ-トが検出されたパン類です。  

 ☆0.1ppm以上検出されたものです。

         出典:農民連食品分析センタ-

山崎製パン

ダブルソフト全粒粉

ヤマザキダブルソフト

全粒粉ド-ム食パン(東武池袋店)

敷島パン麦のめぐみ全粒粉入り食パン
マルジュ-健康志向全粒粉食パン

 

勿論すべての小麦粉とパンを調べたわけではありません。

農民連食品分析センタ-で調べた範囲です。

そして国産の小麦粉では検出されませんので、

当然のことながら国産小麦のパンからも検出されません。

国産小麦粉と表示してあるメ-カ-は

自信があるということでしょう。

 

◎除草剤を使っているのは農産物だけではありません。

福島原発事故後、山林や田畑の除草に

大量に除草剤が使用されましたので、

土壌汚染が心配されています。

さらに家庭園芸用にも同種の除草剤が

使われているので注意を払いたいものです。

 

一応グリホサ-トが使われている除草剤の品名です。

◎ラウンドアップ各種、サブゾ-ン、マックスロ-ド、

 サンフ-ロン、エイトアップ、グサブロ-、

 フリ-パス、草枯らし、クサクリ-ン、

 グリホス、グリホキング、タッチダウン、

 他約100種類

 

尚除草剤だけではなくネオニコチノイドなどの

殺虫剤も生態系破壊として問題視されています。

 

◎念のために申し添えますが、

農薬が検出されていてもすべて基準(緩いですが)以内です。

身体にどのような悪影響があるのかは不明です。

でもグリホサ-ト以外の農薬でも

悪影響の指摘が出始めていますので、

(国際衛生・環境衛生誌1019.11.8フランスレンヌ大学)

 

多少気を付けた方が良いかもしれませんね。

 

             以上