始めに

このレポ-トは2011年5月と

2012年5月の2回に分けて書いたものです。

2014年に日本人間ドック学会が

国の基準よりゆるい基準を発表して

現在日本中が混乱しています。

そのため最近の情報を少し加筆訂正してあります。

 

私たち人間は(すべての生物も)千差万別です。

背の高い人、低い人

性格の激しい人、温和な人

体温が少し高め人、低めの人

器用な人、不器用な人

肌の色の違い

子供と老人

このように色々な人がいます。

それをどれが良くてどれが悪いとはいえません。

勿論、仕事の内容やスポ-ツで向き不向きはあります。

それは社会の都合で判断しているだけで

人間の良し悪しではありません。

 

色々な面でその人自身の生きて行く

自己基準があるはずです。

身体で考えると、呼吸、脈拍、体温、

血圧、肥満度、血糖などは

その人なりのベストの個人基準があるはずでしょう。

その人の人生や遺伝や環境に合わせたその人の基準です。

血圧を例に取ると基準をどう設定しても、

すべての人にベストとは限りません。

血圧が低くても脳卒中を起こす人もいれば、

高くても元気で長生きな人がいます。

血圧以外、中性脂肪、肥満度、

コレステロ-ル、血糖でも同じことです。

 

しかし現代社会は病気の統計をもとにして

一律な安全基準を作りました。

その基準を全員に適用しようとすれば、

安全のためにどうしても厳しくなります。

 注:基準をゆるくすれば、

   病気になったときに責任が問われますし、      

   厳しくすれば、これだけ管理したのに

   残念ですと弁解できます

 

また年齢によっても身体は明らかに違うのに

一律な基準で適用しようとします。

 

そして基準よりずれた(悪い)場合は

往々にして薬を投与します。

薬は本来自分に適した個人基準を

強引に変えようとするものです。

血圧が代々150位で、家族全部が

元気で長生きでも診断基準に合わなければ

薬で強引に130以下に下げようとします。

身体にとっては不自然でバランスが

崩れることになるはずです。

 

勿論生活習慣、病気、事故、怪我などで

自分なりの基準が狂った場合は別です。

 

その辺を考慮して今回の原稿を書き始めます。

 

2008年から特定検診・特定保健指導、

通称メタボ検診が始まりました。

主として内臓脂肪症候群の疑いを調べるようです。

40歳以上74歳までは義務付けられています。

果たしてその検診に引っかかっただけで

病気なのでしょうか。

色々な意見があります。

そのため検診制度の開始する前、

した後も何回か改正されています。

基本的なことについて解説と私の意見を述べたいと思います。

部分的に途中で改正されたりする場合も

ありますのでその点ご容赦ください。