臨界とは
一般的に核分裂が連鎖していく事を臨界状態といいます。
核分裂したときに飛び出す2~3個の中性子のうち
必ず1個だけを次の核分裂に利用する事が出来れば拡大しないで一定の分裂の連鎖ですみます。
拡大しないから安定して連続的に一定のエネルギ-が安定して発生します。
それを利用することができればと言うことで開発されたのが原子力発電です。
核分裂で飛び出した2~3個の中性子をどうやって1個だけ利用するか?
余分なものは何かにエネルギ-を吸収させればよいのです。
そのために使われるのが制御棒です。飛び出す中性子は制御棒で吸収されます。
その制御棒の出し入れの操作で一定の中性子を残す事が出来ますし、
万が一の時には制御棒を挿入する事で全ての中性子を吸収すれば臨界は停止し核分裂は止まります。(原子炉の運転停止)
ホウ酸も中性子を吸収しますので万が一の事故の場合には緊急に原子炉に注入します。