コラ-ゲン
さあいよいよコラ-ゲンのお話です。
コラ-ゲンは私達の身体で一番多い蛋白質です。
骨・筋・皮・・・・など
身体を作っている蛋白質です。
日常生活で馴染みがあるのは
煮魚が冷たくなった時の「にこごり」でしょう。
ゼリ-・ゼラチンそれから
薬のカプセルやお菓子のグミも
コラ-ゲンです。
コラ-ゲンと言うと
なにか格好が良くて特別なもののように
思いますが、単なる蛋白質の化学用語です。
通常は用途によって色々な呼び方がされています。
工業用に使われる時にはニカワ(膠)と呼ばれ
大昔から接着剤に使われています。
また精製して食品等に使われる時には
ゼリ-やゼラチンと呼ばれます。
何のことはないコラ-ゲン・ニカワ・ゼラチン
みな同じ物なのです。
原料の作り方ですが、
骨や皮くずをタンクに入れてお湯を注ぎます。
お茶を入れるようにです。
するとタラ~リタラ~リと液が垂れてきます。
これがニカワつまりコラ-ゲンです。
テレビコマ-シャルで某製薬会社の宣伝で、
大きなタンクそばで「待つのも仕事です」というのがありました。
あれがコラ-ゲン抽出する工程です。
コラ-ゲンの構造ですが、
1000近いアミノ酸が左回りに捩れながら
一本の紐のようなつながり、
それが3本今度は右回りに捩れています。
縄のような感じです。
先ほど薬のカプセル、と言いましたが
中国語ではカプセルのことを
「膠嚢」つまりニカワの袋と言います。
また免疫の異常に自己免疫疾患の
「膠原病」と言いましたが、
これは字の通りニカワが原因の病気です。
本来問題のない自分の体内の
蛋白質・ニカワ(コラ-ゲン)を他の異物と
認識してしまう病気なのです。
だから何なのか?
コラ-ゲン・ニカワ・ゼラチンは
動物の骨や皮からのエキスですから
とても良質な蛋白質です。
身体作りには欠かせません。
だから子どもには家庭でゼラチンを作るのです。
ただし・・・と言う条件がつきます。
口から食べた場合のみです。
今日の最初からお話してきたように
良質であれば良質であるほど身体は敏感に反応します。
つまり免疫反応に引っかかってしまうのです。
口から入ってきちんとした
消化の過程を経てアミノ酸として
吸収されるからとても良い栄養になるのです。
問題のコラ-ゲン美容ですが、
足の踵のような丈夫なところに
塗るなら良いかもしれませんが、
日常の化粧で荒れた肌に塗るのは
危険だと思います。私は・・・・
顔の面が厚い女性もいるかもしれませんが・・・・!
特に粘膜に塗ると
免疫反応に引っかかる可能性があります。
どのような症状になるか・・・・
アレルギ-症状つまり蕁麻疹のようになります。
花粉もコラ-ゲンも同じ蛋白質なので
花粉症と同じような症状が塗った場所に
現れる可能性があります。
つまり炎症を起こすのです。
ニカワアレルギ-やゼラチンアレルギ-の人は
強烈なアレルギ-症状を起こしますので
特に要注意です。
名前がコラ-ゲンだから違うものだろうと
思わないでください。
やはり蛋白質は食べて美容と健康によく
皮膚に塗るものではありません。