江戸時代・日本の資料
日本にある記録ですが、これもあまりありません。
判明しているのは2つです。
●1719年、
新井白石が「南島志」を著していますが、
その中の記述では「琉球36島」に釣魚諸島は入っていません。
●1785年、
林子平が著した「三国通覧図説」の 付図
「琉球三省并三十六嶋之図」は色刷りの地図が載っています。
その中の南の方の地図の色分けは下記のようになっています。
灰緑色-鹿児島湾附近からトカラ列島まで
薄茶色-鬼界島から琉球王国領土
桜色-中国本土
黄色-台湾及び澎湖三十六島
そして中国福建省から那覇に至航路の南コ-スでは、
東から「花瓶山」「彭佳山」「釣魚台」「黄尾山」「赤尾山」はすべて
中国本土と同じ桜色になっています。
尚、この「三国通覧図説」は1832年に
ドイツ人の東洋学者ハインリッヒ・クロプロ-トによって
フランス語に訳され世界の知るところになっています。