再処理の費用

処理とか処分と言う言葉は分かりづらい言い回しです。

通常の原発で使用した使用済み燃料をそのまま地中に処分することを、直接処分と言います。

使用中に発生した廃棄物(靴、手袋、道具・・・)も同じです。

ただ処分するまでに一定期間冷却や保管の必要があります。

その保管場所を中間貯蔵施設といいます。

それに対して使用済み燃料をもう一度再利用できるように処理加工することを再処理と言います。

再処理にしても一定期間の貯蔵が必要で、

その後再処理再加工で次の「高速増殖炉やMOX」の燃料になります。

そして最後に本当の最終処分になりますが、

通常原発の直接処分より更に廃棄物は増えているので困難なのが現状ですし実現できていません。

前項目の図を参考にしてください。

通常の原発が運転した後の処理費用は再処理コストとかバックエンド費用と呼ばれます

よく原発の発電コストが安いといわれますが、発電するまでの費用です。

(それでも実は高いという指摘もあります)

再処理に要する費用は含まれていません。

今回の福島の事故を考えると処理費用というのは膨大だということが分かると思います。

再処理に関する費用を表した図と表です。

あくまでも推定ですし電気事業連合会の資料を基にしていますから、

かなり少なく(安く)なっているはずです。

まずバックエンドのスケジュ-ルと費用です。

現在2013年ですから、ほとんどが今後かかる費用である事は図の年号から分かります。

そして今まで六ヶ所村の建設や地元にばら撒かれた金額は含まれていないことも分かります。

国家を破滅させるような恐ろしい公共事業がこれから始まります。

多くの人がこのお金に群がりたくなる気持ちは理解できますが・・・・!!

SCN_0053

この図の一番下に「第二再処理工場」があります。

再処理工場は10~20年で一杯になるため、次の工場準備を進めているのです。

最初の工程ですら完成していないのにです。

そこの金額、操業と廃止措置を合わせると11兆7000万円を超える巨大な金額になります。

 

その明細が次の表です。

これは2023年頃から始まる予定です。