日本の原子力発電所

福島の原発事故が起きる前に日本にはどの位の原子力発電所があったのでしょうか?

この狭い日本になんと54基もの原発があります。

福井県の敦賀原発1号機は1970年に稼動開始していますから、もう40年以上たっています。

かなり老朽化が進んでいると思われます。

一覧表です。

地区名称号機形式発電力 万kw電力会社発電開始 
北海道1号PWR57.9北海道電力1989.9 
  2号PWR57.9北海道電力1991.4 
青森東通1号BWR110東北電力2005.12 
宮城女川1号BWR52.4東北電力1984.6 
  2号BWR82.5東北電力1995.7 
  3号BWR82.5東北電力2002.1 
福島福島第一1号BWR46東京電力1971.3 
  2号BWR78.4東京電力1974.7 
  3号BWR78.4東京電力2010.9MOX
  4号BWR78.4東京電力1978.1 
  5号BWR78.4東京電力1978.4 
  6号BWR110東京電力1979.1 
 福島第二1号BWR110東京電力1982.4 
  2号BWR110東京電力1984.2 
  3号BWR110東京電力1985.6 
  4号BWR110東京電力1987.8 
茨城東海第二 BWR110日本原子力発電1978.11 
新潟柏崎刈羽1号BWR110東京電力1985.9 
  2号BWR110東京電力1990.9 
  3号BWR110東京電力1993.8 
  4号BWR110東京電力1994.8 
  5号BWR110東京電力1990.4 
  6号ABWR135.6東京電力1996.11 
  7号ABWR135.6東京電力1997.7 
 静岡浜岡1号BWR54中部電力1976.3 
  2号BWR84中部電力1978.11 
  3号BWR110中部電力1987.8 
  4号BWR113.7中部電力1993.9 
  5号BWR138中部電力2005.1 
石川志賀1号BWR54北陸電力1993.7 
福井美浜1号PWR34関西電飾1970.11 
  2号PWR50関西電飾1972.7 
  3号PWR82.6関西電飾1976.12 
 

高浜

1号PWR82.6関西電飾1974.11 
  2号PWR82.6関西電飾1975.11 
  3号PWR87関西電飾2010.12MOX
  4号PWR87関西電飾1985.6 
 大飯1号PWR117.5関西電飾1979.3 
  2号PWR117.5関西電飾1979.12 
  3号PWR118関西電飾1991.12 
  4号PWR118関西電飾1993.2 
 敦賀1号BWR35.7日本原子力発電1970.3 
  2号PWR116日本原子力発電1987.2 
島根島根1号BWR46中国電力1974.3 
  2号BWR82中国電力1989.2 
愛媛伊方1号PWR56.6四国電力1977.9 
  2号PWR56.6四国電力1982.3 
  3号PWR89四国電力2010.3MOX
佐賀玄海1号PWR55.9九州電力1975.1 
  2号PWR55.9九州電力1981.3 
  3号PWR118九州電力2009.11MOX
  4号PWR118九州電力1997.7 
鹿児島川内1号PWR89九州電力1984.7 
  2号PWR89九州電力1985.11 

 *右側のMOXはプルサ-マル発電でウランとプルトニウムの混合燃料を使っています。

 既成の原発を若干直しして使っているので稼動開始は新しくなっています。

*これ以外に研究炉として、22基があります。

 現在廃炉中が7基、成功はまだ1例です。

 廃棄物は2048年までにドラム缶53万本/200リットル、の予定

 日立王禅寺センタ-では1974年解体開始後、まだ494本が保管されています。

 

「発電所以外の核施設」

商業用に発電はしない核の研究用の原子炉や核分裂の実験装置なども沢山あります。

医療用や材料試験にも関係しています。

原子力開発機構の「常陽」は「もんじゅ」の前段階の研究炉で現在停止中ですが再開の予定です。

原子力規制委員会の資料です

保有者

施設名

場所

運転開始

現在の出力

日本原子力研究

開発機構

 

軽水臨界実験装置「TCA」

JRR 3

JRR 4

高速炉臨界実験装置「FCA

材料試験炉「JMTR」

原子炉安全性研究炉「NSRR」

高速実験炉「常陽」

定常臨界実験装置「STACY」

過度臨界実験装置「TRACY」

高温工学試験研究炉

茨城県

茨城県

茨城県

茨城県

茨城県

茨城県

茨城県

茨城県

茨城県

茨城県

1962年

1962年

1965年

1967年

1968年

1975年

1977年

1995年

1995年

1998年

200W

2万Kw

3500Kw

2万Kw

5万Kw

300Kw

14万Kw

200W

10Kw

3万Kw

東芝

東芝臨界実験装置「NCA」

川崎市

1963年

200W

近畿大学

近畿大炉

大阪府

1961年

1W

京都大学

京都大炉「KUR」

京都大学臨界実験装置

大阪府

大阪府

1964年

1974年

5000Kw

100W

上記の施設の中で、高速炉臨界実験装置「FCA」には研究用核燃料のプルトニウムが約331kg保管されています。

これは高濃度で「兵器級プルトニウム」です。

単純計算では40~50発分の核兵器を作れるとされています。

主としてアメリカや英国から提供された物です。

色々と危険な為オバマ政権返還を求められています。