減速材
中性子にはスピ-ドの速い高速中性子と遅い熱中性子があります。
通常の中性子(高速)ではスピ-ドが速すぎてウランの原子核を通過してしまい衝突する確率が低くなります。
そのためスピ-ドを遅くする必要があります。
そのために使われるのが減速材です。
減速材の中で中性子のスピ-ドが遅くなり別のウランに突入することができます。
減速材としては軽水(普通の水)を使用します。
そのため一般的な原子炉では沸騰水型軽水炉や加圧水型軽水炉といったように軽水炉と呼ばれています。
軽水炉と言うと何か難しそうですが普通の水を使っているという事です。
減速材に軽水以外を使用した原子力発電所もあります。
チェルノブイリでは黒鉛を使用していますし日本でも実験炉や研究炉では重水を使った原子炉もあります。