安全区委員会がまとめた被害の概要

南京では中国側にどれだけの被害が出たのか、

現在でも正確には分かりません。

なにしろ南京虐殺がなかったと

主張する人達がいる位です。 

中立的な立場でアメリカ人や

ドイツ人が組織した南京安全区国際委員会が

まとめた調査集計があります。

ただしこの外国人たちは

基本的には南京城内の1/8の安全区に居住し、

南京陥落後日本軍の監視の下に調査をし、

また上海から南京に至る

日本軍の行動は知りませんので、

相当少なめの数字です。

恐らく実態は10倍くらいあるのではないでしょうか。

細かい被害については後で詳しく述べます。 

  

「安全区がまとめた調査集計」

● 生命・身体の被害    

 ☆城内では60歳以上の男性の28%と

  女性の39%が殺害された  

 ☆近郊の農村では殺害された女性の

  83%が45歳以上の婦人で、

  そのうち約半分が60歳以上だった    

 ☆民間人の死傷者の割合は男子が64%を占め、

  年令にして30歳から44歳の民間人の

  死傷者の内、男子が76%を占めた    

 ☆南京城内では残留した家族の

  1/7が夫や父親を失った    

 ☆近郊農村では7家族に1人の割合で殺害された  

● 強姦

 ☆日本軍の占領後の12月16日から多発した    

 ☆1日に千人以上もの女性が強姦され、

  占領初期には控えめに見ても

  8000人の女性が強姦され、 

  翌年の2~3月まで何万という

  女性が強姦された (ベイツの資料)

● 財産の侵害    

 ☆戦闘行為と関係ない

  略奪・放火を長期にわたっておこなった   

 ☆南京城内の建物の73%が掠奪の被害を受けた    

 ☆中心ビジネス街では、多数の兵士による

  何度かの掠奪をうけたのち、 

  軍用トラックを使用した

  本格的な掠奪をうけ

  最後には放火されて焼失したところが多かった    

 ☆放火は南京入城から翌年2月までに、

  市全体で建物の24%が焼失した。  

  焼け残った家の家具や衣料、現金が略奪された    

 ☆近郊の農村では40%の農家が焼かれた    

 ☆江寧県、句容県では野菜畑のほぼ

  半分が損害を受けた