自律神経に作用する薬
自分の力で治せない病気の場合、
感染や怪我など以外で自律神経に関係していれば、
薬で自律神経働きかけようとします。
どのような薬が自律神経に関係するのかを見てみます。
薬の一般薬(正式名)と()の中は商品名です。
私がよく聞く名前を独断で黄色にしました。
どの様な目的に使用するのかを右側に書きました。
◎ノルアドレナリン及びセロトニン作動
☆アミトリプチリン(トリプタノ-ル) 三環系抗うつ薬
マプロチリン(ルジオミ-ル) 四環系抗うつ薬
クロルプラミン(アナフラニ-ル) 抗うつ剤
イミプラミン(トフラニ-ル) 抗うつ剤
スルピリド(ドグマチ-ル) 精神安定
スマトリプタン(イミグラン) 頭痛薬
リザトリプタン(マクサルト) 頭痛薬
エレトリプタン(レルパックス) 頭痛薬
ゾルミトリプタン(ゾーミック) 頭痛薬
ナラトリプタン(アマ-ジ) 頭痛薬
エフェドリン類(各種) 風邪薬・鼻炎・鼻づまり
フェニレフリン(各種) 点鼻薬・血圧を上昇させる
硝酸ナファゾリン(プリビナ) 点鼻薬
◎ノルアドレナリン・セロトニン取込阻害
☆ミルナシプラン(トレドミン) 抗うつ薬SNRI
☆パロキセチン(パキシル) 抗うつ薬SSRI
◎アセチルコリン作動薬
☆アセチルコリン(オビソ-ト) 狭心症診断、血管拡張
☆ベタネコ-ル(ベサコリン) 胃腸・排尿促進
☆ビロカルビン(サンピロ) 眼圧を下げる・緑内障
◎抗アセチルコリン薬(抗コリン剤)
☆ブチルスコポラミン(ブスコバン) 抗痙攣薬
☆ブチルプロトピウム(コリオパン) 抗痙攣薬
☆チリフェキシフェニジル(ア-テン・他) パ-キンソン治療薬
☆ピペリデン(アキネトン・他) パ-キンソン治療薬
☆プロメタジン(ピレチア・他) パ-キンソン治療薬
☆イプラトロピウム(アトロベントエロゾル) 気管支拡張剤
☆オキシトロピウム(テルシガンエロゾル) 気管支拡張剤
☆ピレンゼピン(ゴストロピゼン) 消化性潰瘍剤
◎コリンエステラ-ゼ阻害剤(結果的にアセチルコリン作動薬と同じになる)
☆ネオスチグミン(ワゴンチグミン) 重症筋無力症
☆ピリドスチグミン(メスチノン) 重症筋無力症
☆ジスチグミン(ウブレチド) 重症筋無力症・排尿をしやすくする
☆アンベノニウム(マイテラ-ゼ) 重症筋無力症
☆リバスチグミン(リバスタッチ・他) 認知症
☆ガランタミン(レミニ-ル) 認知症
☆ドネペジル(アリセプト) 認知症
◎ヒスタミン受容体拮抗薬
☆シメチジン(タガメット・他) 胃液分泌抑制・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
☆ラニチジン(ザンタック・他) 胃液分泌抑制・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
☆ファモチジン(ガスタ-・他) 胃液分泌抑制・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
☆ニザチジン(アシノン・他) 胃液分泌抑制・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
☆ロキサジンアセタ-ト(アルタック・他) 胃液分泌抑制・
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
☆ラフチジン(ストガ-・他) 胃液分泌抑制・胃潰瘍・十二指腸潰瘍
☆プロメダジン(ピレチア) アレルギ-治療
☆ロラタジン(クラリチン) くしゃみ・鼻づまり・鼻水
☆クロモブリク(インタ-ル) アレルギ-性結膜炎
☆セチリジン(ジルテック) アレルギ-治療
☆クロルフェラミン(アレルギン酸) アレルギ-治療
◎ドーパミン作動
☆レポドバ・カルビドパ(メネシット) パ-キンソン治療薬
☆アマンタジン(シンメトル) パ-キンソン治療薬
☆ブロモクリピチン(パ-ロデル) パ-キンソン治療薬
☆プラミペキソ-ル(ビ・シフロ-ル) パ-キンソン治療薬・
下脚静止不能症候群
☆カベルゴリン(カバ-サル・他) パ-キンソン治療薬
☆ペルゴリド(ペルマックス・他) パ-キンソン治療薬
☆タリペキソ-ル(ドミノ) パ-キンソン治療薬
☆ロピニロ-ル(レキップ) パ-キンソン治療薬
☆ロピニロ-ル酸(デパケンR)抗てんかん薬
◎ドーパミン遮断薬
☆メトクロプラミド(プリンペラン) 制吐剤・吐き気止め
☆プロクロルペラジン(ノバミン) 制吐剤・吐き気止め
☆ハロペリド-ル(セレネ-ス) 精神安定剤
☆スルピリド(ドグマチ-ル) 精神安定剤
☆クロルプロマジン(ウインタミン) 定型抗精神病薬
☆レボメプロマジン(レボトミン・ヒルナミン) 精神安定剤
☆ベゲタミンA(ベゲタミンA) 沈静・催眠
☆フルフェナジン(フルメジン) 定型抗精神病薬
☆ドンペリドン(ナウゼリン) 嘔吐・食欲不振
◎グルタミン酸受容体拮抗薬
☆メマンチン(メマリ-) 認知症治療
☆ラモトリギン(ラミクタ-ル) 抗てんかん薬
◎α1、2作動薬
☆ナファゾリン(プリビナ) 血管収縮
☆フェニレフリン(ネオシネジン) 血管収縮・眼底検査で瞳を開く
☆ミドドリン(メトリジン) 血管収縮
☆クロニジン(カタプレス) 血圧下降
☆ベニジピン(ベニジピン) 血圧下降
☆マニジピン(カルスロット・他) 血圧下降
☆グアンタシン(エスタリック) 血圧下降
☆メチルド-バ(アルドメット) 血圧下降
☆トリオゾラム(ハルシオン) 睡眠薬
☆エチゾラム(デパス) 睡眠薬
☆ソルビデム(マイスリ-) 睡眠薬
☆ロプロピオン(コスコパノン)
膵・肝胆・尿路の鎮痙薬・痛み止
☆チザニジン(テルネリン) 筋肉のこりをほぐし痛みを和らげる
◎αブロッカ-(遮断薬)
☆プラゾシン(ミニプレス) 高血圧の血管拡張・膀胱の
出口を広げる
☆ブナゾシン(デタント-ル) 高血圧の血管拡張
☆ドキサゾシン(カルデナリン・他) 血圧降下剤
☆ラベタロ-ル(トランデ-ト) 血圧降下剤
☆フェノキシベンザミン(ディベニン)
前立腺肥大・膀胱の出口を広げる
☆エルゴタミン(カフェルゴット) 片頭痛
☆タムシロシン(ハルナール・他) 前立腺肥大・膀胱の出口を広げる
☆シロドシン(ユリ-フ) 前立腺肥大・膀胱の出口を広げる
☆ナフトピジル(フリバス) 前立腺肥大・膀胱の出口を広げる
☆ミアンセリン(テトラミド) 四環系抗うつ剤
☆セチプリン(テシプ-ル) 四環系抗うつ剤
☆マプロチリン(ルジオミ-ル) 四環系抗うつ剤
☆プレガバリン(リリカ) 神経性疼痛治療剤
◎β1,2,3作動薬
☆イソプレナリン(インパ-ル・イソメニ-ル)
気管支拡張・めまい・徐脈・房室ブロック
☆ドブタミン(ドブトレックス) 心機能亢進・心不全・心停止
☆プロカテロール(メプチン) 気管支拡張
☆ツロブテロ-ル(ホクナリン) 気管支拡張
☆テルブタリン(ブリカニ-ル) 気管支拡張
☆マブテロ-ル(ブロンコリン) 気管支拡張
☆サルブタモ-ル(ベネトリン・他) 気管支拡張
☆トリメキンノ-ル(イノリン・他) 気管支拡張
☆フェノテ-ル(ベロテック) 気管支拡張
☆イソプロテノ-ル(プロタノ-ル・他) 気管支拡張
☆サロメテノ-ル(セレベント) 気管支拡張
☆リトドリン(ウテメリン) 流産・早産防止
☆ミラベグロン(ベタニス)
膀胱を緩める(収縮・排尿を抑える・尿量を減らす)
◎βブロッカ-(遮断薬)
☆プロプラノ-ル(インデラル) 高血圧、労作狭心症、乳児血管腫
☆カルテオロ-ル(ミケラン) 高血圧、労作狭心症
☆ビンドロ-ル(カルビスケン) 高血圧、労作狭心症
☆カルベジロ-ル(ア-チスト・他) 心臓機能回復・血圧降下剤
☆アセプトロ-ル(アセタノ-ル) 血圧降下剤
☆アテノ-ル(テノ-ミン・他) 血圧降下剤
☆セリプロロ-ル(セレクト-ル・他) 血圧降下剤
☆ビソプロロ-ル(ウェルビ-・他-) 血圧降下剤
☆メトプロロ-ル(セロケン・他) 血圧降下剤
☆ボソプロロ-ル(メインテ-ト) 血圧降下剤
☆ラベタロ-ル(トランデ-ト) 血圧降下剤
◎ムスカリン受容体作動薬
(アセチルコリンの受容体作動・結果的にアセチルコリンの作動になる)
☆ピロカルピン(サラジェン) 唾液の分泌を促す
☆セビメリン(サリグレン) 唾液の分泌を促す
☆ペネタコ-ル(ベサコリン) 胃腸の働きを良くする
◎ムスカリン受容体遮断薬
(アセチルコリンの受容体に拮抗・結果的に抗アセチルコリンになる)
☆アトロピン(フソ-) 抗痙攣薬・瞳を開く・中毒治療
☆トロピカミド(ミドリン) 瞳を開く
☆オキシプチニン(ポラキス・他) 頻尿・失禁治療(膀胱を緩める)
☆プロピベリン(バップフォ-・他) 頻尿・失禁治療(膀胱を緩める)
☆ソリフェナシン(ベシケア) 頻尿・失禁治療(膀胱を緩める)
☆イミダフェナシン(ステ-プラ-・他) 頻尿・失禁治療(膀胱を緩める)
☆トルテロジン(デトルシト-ル) 頻尿・失禁治療(膀胱を緩める)
☆フボキサ-ト(ブラダロン・他) 頻尿・失禁治療(膀胱を緩める)
◎ニコチン受容体作動薬
(アセチルコリンの受容体作動・結果的にアセチルコリンの作動になる)
☆カルバコ-ル(グラウマリン) 瞳を小さくする・眼圧を下降させる・緑内障治療
☆ネオシチグミン(ワゴスチグミン) 排尿を促す
◎ニコチン受容体遮断薬
(アセチルコリンの受容体に拮抗・結果的に抗アセチルコリンになる)
☆ヘキサメトニウム(トリメタファン) 自律神経遮断・抹消動脈を拡張し血圧を下げる
☆パンクロニウム(ミオブロック) 筋弛緩剤
☆ベクロニウム(マスキュラックス) 筋弛緩剤
☆ツボクラリン(アメリゾ-ル) 筋弛緩剤
これ等の薬剤はすべて自律神経に作用する薬です。
特定の目的があって使用した場合でも、
思いがけずその作用は同じ自律神経の支配を
受ける他の場所にも影響を与え、
他の場所は正常なのにそちらを狂わせる可能性もあります。