供出の名目

供出機関間からどの様な名目で供出するかは、

前項目資料にあるように

色々な名目が使われました。

 行政供出  24,050人

 訓練供出  10,667人

 特別供出   2,763人

 自由募集   1,455人

 

本来、供出とは

官庁や軍の要求に応じて

物品等を提供することで、

人間に使う言葉ではありません。

 

●行政供出

 通常は現地軍、国民政府、華北政務委員会の

 行政命令に基づいて、

 都市郷村から強制割当で供出させました。

 囚人も含まれます。

 しかしだんだんとそれも困難になるので、

 通称「うさぎ狩り作戦」で

 強制連行して行政供出としました。

 捕虜の場合は一旦収容所へ入れてから

 訓練供出としました。

●訓練供出

 八路軍や国民党軍の

 戦争捕虜を連行する場合は、

 ジュネ-ブ条約違反になりますので、

 一旦俘虜収容所へ入れて

 一定期間訓練をして訓練生として供出しました。

●特別供出

 元々、鉱山や造船や荷役の経験や技術を有する

 労働者をこのように呼びました。

 しかし連行は強制です。

●自由募集

 労働者のほうから募集に応じた場合ですが、

 現実にはないので、

 結局は甘言で騙して連れてきました。