はじめに
私たちは主として人種や家系等の
遺伝や性別・年齢・環境などで一人一人違っています。
外見的には顔つき、瞳の色、髪の色、
肌の色、体重、身長、寿命・・・・など様々です。
極端に外れた場合は異常や病気として
考えなければならないこともありますが、
通常はかなりの巾を個性として正常範囲としています。
どの範囲を正常範囲とするかは難しい問題ですが、
体重や身長などは9割程度の人が属する
範囲を正常と考えてよいかもしれません。
それでは身体の中のこと、
つまり血圧・血糖値・体温・コレステロ-ル値・
尿酸値・脈拍・呼吸数・・・・等の
正常範囲はどうでしょうか?
外面と違って体の中に関しては正常範囲を
狭くしているように感じられます。
病気や治療のことを考えると、
ある程度は仕方がないかもしれませんが、
別な思惑も働いているようにも思われます。
● 正常範囲を誰が、何故どのような理由で設定するのか。
● 正常範囲を狭く厳しくすれば、
病人は増えて治療の為の薬は増える。
● 正常範囲を広くゆるくすれば、
病人は減って治療の為の薬は減る。
現在の日本では安全の為でしょうか
正常範囲をかなり狭く、厳しくしています。
そのため成人病検診では、
50%近い国民が治療の対象者になっています。
さらに、「高齢者と薬の副作用」の項目の
最初にグラフを載せましたが
高齢者では薬の数が5~6種類以上になると
急激に副作用や転倒事故が増加します。
何故なのか?
この原因も自律神経の働きから
考えてみようと思います。